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がくのロータリー人生

二代目マツダルーチェと三代目プレマシーやC56に乗るがく




2011年10月17日 天声人語 より




以下、朝日新聞朝刊 2011年10月17日 天声人語 より
原文のまま引用。

 企業イメージを決定づけた商品がある。成長期の菓子業界でいえば、明治がチョコで森永はキャラメル、ロッテならガム、グリコの場合は楽しいオマケだった。貢献度は小さくなっても看板商品は色あせない▼

マツダのカタログからロータリーエンジン車が消えると聞いて、トキ絶滅にも似た寂しさを覚えた。ただ一つの搭載モデル「RX―8」の生産は来年6月まで。研究と開発は続けるが、45年の歴史にひと区切りである▼

マツダはドイツからロータリー技術を導入し、世界で初めて量産に成功した。その「コスモスポーツ」は、エンジンに劣らぬ独創の外観で、子ども心に宇宙や未来を思ったものだ。オート三輪と軽の企業イメージは一新された▼

ピストンが往復する代わりに、おむすび形のローターが回る簡単な造り。小型高出力、高回転域の強さはサーキットに向いていた。名高いルマン24時間レースを、日本勢で初めて制したのもロータリー車だ。ひときわ高い排気音と、打ち振られる日の丸が耳目に残る▼

弱みは燃費だった。石油危機は総力戦でしのいだが、エコカー全盛の世には厳しい。累計200万台。なべて横並び、世界ものまね大会のような乗用車市場にあって、稀有(けう)な存在といえた▼

ロータリーの「R」は、アルファベットでクエスチョンの「Q」の次。その順番通り、幾多の問題を乗り越えた看板商品として産業史に刻まれよう。孤高の技術と、それを走らせ続けた人たちに、チェッカーフラッグを捧げたい。

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  1. 2011/10/17(月) 06:26:21 -
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